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サンフラワーの施設長の備忘録とつぶやきです。偶に毒を吐きますが毒性は弱めです。
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【HN/名前】
Mr.M/大村真(オオムラマコト)
【年齢】
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男性
【誕生日】
1971/06/05
【職業】
施設長
【趣味】
Apple製品を弄ること(笑)
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先日、厚生労働大臣から社会保障審議会へ諮問書が出されました。

<WAMNET> 社会保障審議会福祉部会(平成19年7月26日開催)

「社会福祉事業に従事する者の確保を図るための措置に関する基本的指針(案)」では、いろんな角度からの提言がなされているのですが、果たしてそれが現場に即したモノなのか不安を抱いてしまいます。

当方もご多分に漏れず、人手不足に頭を抱えています。(誤解がないように書きますが、配置基準は充分に満たしています。)
募集を掛けても人が集まらないというのは、かなりやばい状況だと思います。
離職者が増えるというのも何らかの原因がそこにあるわけで、それを一つ一つ解決していくことが必要不可欠というのは分かりきったことで、当方も理解はしています。

理由1.給与が安い
→然り。しかしながら今の事業所収入では今がめい一杯。それ以上望まれたらご免なさいというしかない。
→有資格者と無資格者が給与だけ違って、仕事内容に差がないのは問題だから、今後改善してゆきます。しかしながら現場経験の3年間は、国家資格等一発合格のためにいろんなノウハウを・・・・・いや、これは単なるいいわけに過ぎません(反省

理由2.きつい
→然り。人が相手の仕事だから、精神的にもきつくなります。
個別的対応を目指せば目指すほど、個人のニーズが引き出されてゆき、きつくなることが多いです。
入浴介助や排泄介助など個別的対応の中には、体力勝負的なモノが多くありきついです。
もっと手厚い人員配置をと考えるのですが、限度があります。今の状況では財源的にもきつい。かといって、十把一絡げなサービスはしたくないし、認知症の周辺症状が大変だから(こういう言い訳で断られた利用者が、当方の利用へと繋がるケースが結構ある)などという理由で、介護の手の掛かる利用者を減らしていく事は到底できません。理想と現実なんだと現場から厳しい意見が出るかもしれないけど、そうではないのです。

理由3.利用者と一緒に食事を取りたくない
理由4.紙おむつでないとできない
→もうしわけありません。当施設の方針を変えるわけにはいきません。

理由1.2.3.4その他沢山の理由があって退職される方々。しかしながらこれらが退職理由の大半を占めるかというとそうではなく、一番多いのは「人間関係」。

非常に重い申し出で、どこをどう改善していけばよいのか分からなくなることが多くあります。
退職するAさんの良いところ悪いところ、関係が悪くなったBさんの良いところ悪いところを考えると、どちらの肩を持って良いものか、タイムリーな関係修復が望ましいけれど、こういう問題は以外と潜在がしています。
方や良し悪しが一方的であれば、即刻対応できますが、そういう場合ってのが当然少ないわけで・・・・・・・・いやはや頭が痛い。

国は、人材確保の件を簡単に考えてはいないと思うのですが、人の生活を支援するということの重要性を充分に理解し、現場に即した指針を出してほしいと思うと同時に、我々福祉・介護分野で働く者は、しっかりとした成果を現場で出す努力と、現状の問題・課題を外に向けて発信しなければならないと思います。地域との関わり、保険者との関わり、県との関わり、いろんな所で接点があることを忘れてはいけない。

そして内側の部分では、ことの大小はあるでしょうが、各々の施設・事業所が問題・課題を抱えている現実の中、経営者も従事者もそれを取り巻く者すべてで努力し改善していった・いっている施設・事業所があるのも現実。

頑張らなきゃなあと自己嫌悪に陥っている中、白澤政和氏のケアマネジメントとはという言葉を思い出しました。
「ケアマネジメントとは、点と点をつなぎ線にし、線と線を結んで面にすること」たしかこのように話されていた記憶が蘇り(間違っていたらどなたかごしてきください)
、システム作りも組織作りも人間関係も、要はマネジメント力なのかと思い、日々研鑽・日々勉強ということに辿り着きました。

ただ、拭えない不安・・・・それは・・・・・今回の指針の(案)が消え、正式のモノになった場合、あとは各都道府県の手腕次第ってことになるのかなあってこと............。

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