サンフラワーの施設長の備忘録とつぶやきです。偶に毒を吐きますが毒性は弱めです。
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本日午前、身寄りがいらっしゃらない在宅の利用者を、当施設にてお見送りをしました。
土曜日に当方の通所介護利用中に体調を崩し救急搬送され入院。翌日の夕方に様態悪化となった時点で、病院側は当方と話がしたい旨の連絡が入る。数分後、心停止したと再度連絡があり、急いで病院へ駆けつけました。 病院側が当方と話をしたいと連絡が入ったことにとても疑問を感じていたのですが、病院に到着するなり、延命治療をするかしないかと問われたことに驚きを隠せませんでした。 ※こうなるまでに長い年月いろんなやり取りが地域・行政を交え(今回入院した病院は地域外)あったわけで、キーとなるのが当施設だったわけですが、そこまでの判断を求められるとは、驚きでした。 医療上の見地から、この方に対し最善の対応を取って頂きたいとだけしか言えませんと答えると、こちらにも責任問題があるので答えてほしいと返答された時は、大きく息をのんで自分を押さえるしかありません。(当施設の利用者が入院する際、ここをよく利用していたので、対応した看護師は、この方をうちの入居者と思っていたのかもしれませんが、それでもこの返答は頂けません) その後いろいろとやり取りがあり、市との連絡を取って以後の流れを確認し、調整は私に一任して貰って対応をしました。 諸事情で、家にも帰れず、加えて身寄りがない状況では、葬祭執行は行政となり、流れとしては死亡確認後そのまま火葬場の安置所で一夜を過ごすことになる。この方にとって辛いことであり、どうにかならないかと考えました。 お寺さんの確認を民生委員さんにしたら、幸いに当法人の理事長が住職をする寺でした。 理事長と連絡を取ると、理事長からこれも何かの縁、施設でお見送りができないかと問われたので、施設長と相談をし承諾を得、当施設にお連れし、そして今日お見送りをしたわけです。 身寄りがない方の逝去に関しては、それなりの(先にも書きました)事務フローがあるわけですが、単にお金を掛けず速やかにという意図が読めてしまうため、地域で見守る・見送るという昔ながらの慣習が今更ながら大切だなと強く感じた数日でした。 枕経をあげてもらった日、理事長が「村八分と言う言葉がありますが、総すかんをしながらも残りの二分の火事と葬式の時は地域で助け合うといいます。今はそういう習慣もなくなったのでしょうかね」と話されたことが蘇ります。 今回の出来事は、当地に於いて他人事と捉えることができない出来事だったように思います。 なくなられた○○さんのご冥福をお祈り致します。 合掌 PR |