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サンフラワーの施設長の備忘録とつぶやきです。偶に毒を吐きますが毒性は弱めです。
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Mr.M/大村真(オオムラマコト)
【年齢】
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男性
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1971/06/05
【職業】
施設長
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平成20年度佐世保市老施協第2回研修会
日時:平成20年7月28日(月) 14:00~16:00
場所:セントラルホテル佐世保1F会議室

「今さらですが、ユニットケアとは何か」~利用者主体の施設から住民主体の地域へ~というタイトルで、岡山県笠岡市にある「きのこ老人保健施設」の副施設長・武田和典氏による研修会が上記の日時・場所で開催されました。

私も司会として参加したのですが、非常に熱い語りと利用者本位のサービスへの思いが伝わってきました。

当施設は、平成9年度からユニットケア紛いの動きをしておりますが、なかなか個別ケアという視点ではなく、集団ケアという視点でケアがなされており、ユニットケア(当時はグループケアと呼んでいたと思います)の体制をとりいれることで、より利用者の個を見つめ、付き合っていけるのではないかと言うことで始めたものでした。

実際、集団ケアとはいいつつも、利用者個々のニーズに対する個別ケアは行っていたわけなのですが、入浴・食事そして排泄(というよりおむつ交換と言った方がいいかもしれません)といわれるケアが、利用者ではなく業務つまり職員が動くべく作られたタイムスケジュールに利用者の日課を載っけて動いていたことに、施設っぽさを強烈に感じ、この非日常生活をどうにかして変えたいという気持ちが強くなったのが切っ掛けです。

ただ、この非日常生活的な動きに対して、職員も当然違和感を抱いていたわけですが、それを変える切っ掛けと勇気がなかなか芽生えてこなかったことが、根本的な「やらされユニットケア・個別ケア」に終始した原因だと思います。

その切っ掛けや勇気を作れなかったのは、介護現場の職員だけの責任ではなく、施設長を始め当時生活指導員であった私やその他のセクションの職員、皆それぞれが何かしらの原因になっていたと思います。

あれから、十数年たった今でも「やらされユニットケア・個別ケア」には、本来利用者が求めている生活にはほど遠いというのが現状です。

今回の武田氏は、全国規模で「ユニットケア(というよりユニットに止まらないユニットケアといったほうがニュアンス的には良い様に思います)」を広める活動をされており、机上論ではなく実践論であるので、抵抗なく頭の中に言葉が入ってくるというところが、市老施協会員施設のニーズにマッチしたのではないかなと思います。

今後、今回の研修会を切っ掛けに変わっていく施設もあるでしょうし、変わっていかない施設もあるでしょう。

組織を動かすと言うのは非常に難しいことで、根を上げる場合や避難を浴びる場合もあるでしょう。しかし、そのアクションそのものが次ぎに繋がるのだと私は思っています。

組織として、この体制が整わないことには、個別ケアのもととなるケアプランは現場とリンクしづらくなるばかりか、後付のお荷物となる可能性も秘めていますので、他の施設のみなさんも当方と一緒にがんばりましょう。
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