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サンフラワーの施設長の備忘録とつぶやきです。偶に毒を吐きますが毒性は弱めです。
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Mr.M/大村真(オオムラマコト)
【年齢】
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【性別】
男性
【誕生日】
1971/06/05
【職業】
施設長
【趣味】
Apple製品を弄ること(笑)
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平成20年2月10日(日)10:00~16:00 県歯科医師会館5F

<基調講演>
厚労省老健局振興課 課長補佐 君島淳二氏

<基調報告>
全国地域包括・在宅介護支援センター協議会 会長 林芳繁氏

<実践報告>
長崎市岩屋・滑石・横尾地域包括支援センター長 神村紀行氏
佐世保市北部地域包括支援センター長 隅田千鶴子氏
(進行役)ケアタウン総合研究所 所長 高室成幸氏

<講演>
ケアタウン総合研究所 所長 高室成幸氏

※↓ランタンフェスタで賑わっている長崎市内で撮影(2008.02.09.20:00)
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まず最初に私の近況報告。
施設の事情で、今月の間だけ施設ケアマネをやることになりました。
来月は、育休明けのケアマネが戻ってくるのでバトンタッチ。
合わせて、高齢者支援センターの所長、居宅介護支援事業所の管理者、施設の施設長代行と役職だけは一杯だけど、要は雑用係って事.........玄関掃除が楽しい36歳ですっ!(汗

で、今日の話題。
先ほど、支援センターの職員が、要支援者で介護保険サービスは利用せず、配食サービスのみの利用者宅へ出掛けていきました。

出掛ける前の話で、今回は地域包括からの要請で訪問するんですが、話を聞くとどうも利用者に対し変な条件を包括が出してようなんです。

状況としては、要支援者ではあるが、結構自立度が高く経済的にも裕福な独居の高齢者。包括としては配食サービスを切りたい。でも独居だし調理や買い物を億劫がっている様な状況。

以前、包括の職員が自宅訪問して「ヘルパーを使うという条件で配食はそれまで継続しますが、利用しないなら配食は中止します」という条件を利用者に出し、利用者は分かったそれならヘルパー利用を考えようとなったとのこと。

しかしながら、今もってヘルパー利用の話が包括に舞い込んでこないので、地域の窓口である高齢者支援センターに動けとの指令がでたということです。

うちの職員には話したんですが、何かこれって変な駆け引きじゃない?って。

「配食の必要性」と「ヘルパーの必要性」がゴッチャになってるし、話の筋から言えば

心身の状況から、配食の必要性はどうなんだ。
もし配食サービスが中止にした場合、この利用者の食生活はどうなるのか。

が出発点になるはず。

なぜに買い物に出ないのか。
なぜに調理を億劫に感じているか。
(当地では配食サービスは夕食のみなんですが)朝・昼食は、どうにか友人の協力(身内が近くにいない)でやっているわけだし、身体機能から自分ができないわけがない、その理由を探り、動機付けをどのようにやっていくかがミソとなるわけ・・・じゃないかなあ。

なにやってんだか。
また、直電(私自ら電話すること)するぞ!(って思いながらうちの職員に変な影響が出ちゃマズイので、いつも穏やかに対応しています、ハイ)

何だか、財政的な思惑と非専門的アプローチによる弊害が地域のあちこちに出ている様な感じがして怖い・・・・思い過ごしであれば良いんですが。

地域ケアマネジメントのエキスパート揃いの地域包括なんだから、業務多忙は理由になりません。
ガマダセ!


うぃずラインの記事でも少し触れたのですが、不定期ではありますが、近隣の方々に情報の提供をメールにて送っています。

佐世保市は、東部・中部・北部とブロックをわけ、市直営の地域包括支援センターが設置されました。
それまで中学校区毎に設置されていた在宅介護支援センターは、名称を高齢者支援センターを変え、地域包括支援センターのブランチとして活動をするようになったことは以前の記事にも書いたとおりです。

体制は変わったのですが、旧地域の北部ブロック内にある支援センターは定期的に集まり、いろんな議論等行っています。
あわせて、当地の隣町である江迎町もいずれは佐世保市との合併の可能性もあるだろうし、以前からの付き合いもあってこの集まりに参加されています。

この集まりの中で、地域包括との関係や予防マネジメントの愚痴に近い話が、当初は多くあったのですが、それではマズイだろうということで、北部の地域包括スタッフを交えた定例会化に至った次第です。
地域包括も行政直営とはいえ、情報がおりてくるまでには、私たち民間よりも遅いという話も聞きましたし、議論のネタになればと思い、情報の発信をしてきたわけです。

今は、地域包括へはメールはしていませんが、今後は時間的制約を受ける会議形式から、メールだけでなくネット上でのいろんな関わりを増やしていき、有効な時間活用をしていかなければならないのではないかと考えています。

今回から、その地域に発信したメールを、このブログにも掲載していこうと思います。
メールの件名は、この記事のタイトルと同じ「佐世保市(北部)高齢者支援センターの皆さんへ」です。

以下、昨日の内容

佐世保市高齢者支援センター職員の皆さんへ

いつもお世話になります。
梅雨明けと同時に灼熱地獄の到来で、特に女性の方々は日焼けには要注意です。

さて、先日行われた衆議院議員選挙の結果、自民大敗・民主大勝という図柄になりましたが、果たして体制上もこのようになりますものやら、非常に不可解です。
介護保険法改正(報酬改正)も、療養型廃止に伴った医療法人の特養運営等を切っ掛けに、前倒しが予定されておりましたが、「社会福祉事業に従事する者の確保を図るための措置に関する基本的指針」改正に伴う厚労大臣の諮問書も絡み、難航の様相を呈する状況にも見えます。
益々、政治から目を外すことができません。
現場の声は、地域の組織を使いドンドン発していかなければなりません。

支援センター&居宅介護支援事業所のスタッフの皆さんは、ソーシャルワーカー的業務が大半を占めることになりますし、意識もそのように持ってなければなりません。
社会的弱者と位置づけられる高齢者や(高齢の)障がい者は、どうしても物言わぬ大衆とひとくくりにされる傾向がありますし、(御幣がありますが)一般的に介護職の社会・制度に対する論力が弱い状況から、私たち専門職(ケアマネだったりソーシャルワーカーだったり)が、その声なき声を集約させ、組織等を使いボーカルマイノリティー的な対応をせざるを得ない流れなのかもしれません。

性懲りもなく前振りが長くなりました(反省

そういう状況の中(どういう中?って突っ込みも入りそうですが)、7/27【「介護予防支援業務の実施に当たり重点化・効率化が可能カな事項について(平成19年7月23日付老振発第0723001号、老老発第07023001号)】が発出されています。
あわせて、全国保健センター連合会から【平成18年度 老人保健健康増進等推進事業「介護予防事業の円滑実施・地域包括支援センター支援等に関する調査研究」報告書】も出されていますので、別メールに添付し送信致しますので、ご参照下さい。

(※かなり容量が多いので開封するまでに時間が係ると思われます。何かトラブル・問い合わせ等ありましたらご連絡下さい)



在支活用し包括ケアを(シルバー新報)

記事にもあるように、全国在宅介護支援センター協議会は、昨年7月に全国地域包括・在宅介護支援センター協議会と名称を変更しました。

長崎県も先日の記事「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」内にも記載した県協議会の総会で名称変更が承諾されました。

長崎県協議会は、包括的支援事業が開始され、行政直営の地域包括支援センターが県内に増え、既存の在宅介護支援センターが廃止等の状況から、会員数が1/4の50センター程に激減。全国協議会以上に厳しい運営状況があります。

全国協議会も介護保険法改正前より、厚労省への働きかけと会員センターへの資質向上等(適切な運営と公正中立、そして今までのノウハウを行政にアピール等)の啓蒙はしてきたのですが、非常に残念な状況になっています。

しかしながら、包括的支援事業も蓋を開ければ、介護予防支援事業に圧迫され、予想以上の稼働状況。ここは、一時隅にやられた旧在介は、もう一度行政への働きかけで、地域包括支援センターもしくは、地域包括支援センターのブランチやサブセンターとして活動できるような環境にもっていく必要があるのではないでしょうか。

予算がない?

そうも言ってられない地域の状況は、現在の地域包括支援センターが一番分かっているでしょう。

改正後、全く地域包括との関わりが無くなったんですか?
そうではないはずです。
地域の情報・状況は、(健全に活動していた)旧在介センターが、一番分かっているのではないですか。引継もあったでしょうし、その都度問い合わせもあったりしませんか?

地域の中で、虐待・権利擁護に関する相談や情報、居宅ケアマネや事業所の悩み事、住民の医療・保健相談の状況等々出ていませんか。少しでも地域のことを思えば、在介魂がメラメラと燃えはじめる・燃えはじめているはずです。

他施設の長年在介に所属していた方々と話をすると、皆さん口を揃えて「昔の体制が一番良かった」と言われます。私もそう思います。

一つのケースに、他職種協働で、ドップリとガッツリと関わることが出来ていた。そして一つ一つ地域作りをしていたと実感していたあの頃は、充実感があったように思います。

走りながら考えないで、たまには止まって、過去を振り返る余裕もなければ、福祉なんてものはできないと思います。


先日は、長崎県在宅介護支援センター協議会の平成18年度第2回総会及び研修会が、長崎市の農協会館で開催されました。

研修会に於いては、昨年度より施行された「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」を取りあえげてほしいという要望を踏まえ、現在、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科保健学専攻(看護学分野)教授の臼井キミカ氏を講師に迎え、「高齢者虐待の理解とよりよい支援を目指して」と題した講義を開催しました。

臼井氏とは、以前すこやか長寿財団主催の研修会で、同じく「高齢者虐待」に関する研修会でご一緒したことがあったのですが、その時は大阪府立看護大学の教授の時であったので、一瞬分からずに「この人、どっかで会ったよな......」と固まっていたというのは、ちょっとした余談です(笑)

この講義の中で、

「無力感は命の危険信号」
長時間・慢性的に虐待を受ける→当面の状況や近い将来に起こることをコントロールする能力が自分には欠如しているという認知状況→無表情、無感動、もうどうでもよいという思いにしてしまう。(言葉の病力などの心理的虐待のサインは早期発見のチャンスです!)


という話を聞いた時に、そういえばかなり前になるのですが「学習性無力感」に関するのを読んだぞと思い出したのです。

この学習性無力感に関しては、知り合いのPTさんが自らのホームページ(「老人介護についての個人的HP」)で紹介されたのが切っ掛けで読んだのですが、私自身このお陰で、高齢者への心理的な面からのアプローチを意識して対応したと言うのがあったので、何かニンマリするところがあったのでした。

高齢者や介護者の心理面への配慮は、非常に重要だと思いますし、最近よく使っている「動機付け」も心理的なものですので、今後も益々学んでいかなければならないと思いました。

「無力感」に関して、調べた切っ掛けは、組織運営上の問題からだったのですが、日常の事柄はどこかで繋がるモノだと改めて感じたのもこのことだったように思います。


かなり長いスパンを刻んでのブログですが、やっぱりわたしゃ文章が下手だな(というより自分の思いを書けてないし、占める部分が少なすぎ!こちらも引き続き勉強しなきゃダメだ:涙)

最後に高齢者虐待に関する法令等のリンクを貼っておきますのでご参照下さい。

●高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律

●高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律等の施行について

●高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律施行規則の一部を改正する省令の施行について

●高齢者介護施設等における虐待に対する対応について